プーランク 即興曲第15番
サブタイトルに"Hommage a Edith Piaf"とあります。日本語訳はエディット・ピアフをたたえて。
プーランクの即興曲は全15曲なのでこれが終曲なのですが、これ単独で演奏会プログラムに乗ることも多いようです。実際即興曲集聴いていても、なんだかこの曲だけ異質というか、すごい耳に残る印象的な曲です。(別に他の14曲をディスってるわけではないですよ~)
私自身、結構シャンソンというか、エディット・ピアフが大好きで、ネットで音源とか探してたら偶然プーランクの即興曲がでてきて、なにげに聞いてみたら、「あ、これ!」と思い出しました。(即興曲の15番だということは知りませんでしたが。。。)
たしかに彼女が歌ったら素敵そうだな、というかんじの曲になっていて、だからプーランクオリジナルの14番までとは作風が違っているんでしょうね。でもこうやってピアノで聞くと、なんだかブラームスにも聞こえてくるという不思議な感覚がします。ブラームスの結構晩年の曲だったような気もするんですけど、何だったか思い出せなくて。。。
なんでしょうね、諦観というか、はぁっと心動くんだけど途中であきらめてしまう、という心の動きというか、すごい切ないんですよね。こんなくらい曲が好きなのはやっぱりネクラな証拠なのでしょうか。夜、飲みながらピアノバーでこんな曲が流れてきたら、うっかり泣いてしまうかもしれません。
近いうちに取り上げてみたい曲です。